先日、布の掛軸として紹介した掛軸の上部に漢字が染められたら部分が あったと思うんですけど、実は、漢詩の一説だったんですよね。 先日、その漢詩の内容について、教えていただきましたので、 お知らせしようと思います。 その漢詩は、1192年秋に“陸游”によって書かれたモノでした。 とりあえず、読み方は今回省いて意味合いをお伝えします。 (当然のことながら、縦に読んでいきます。) 「この年寄はもはや七十に近いというのに、実態はまるで子供みたいだ。 山の木の実があると、泣きわめいて欲しがるし、村の鬼やらいの行列には 喜びはしゃいでついて行く。 大勢のものと一緒に瓦で塔を積んで遊んだり、ひとりで庭の小池に立って 影をうつしたりしている。 またボロボロになった本を小脇にはさんで読んでいるところは、まったく はじめて塾にあがった時とそっくりだ。」 という、内容でした。 漢詩に関しては全くの門外漢ですから、このような漢詩を知ってるだけで尊敬の念を 禁じえません。 さまざまな分野のことも多少は知っていないと、ダメなんですね。 ロクロがうまく挽けるとか上手に焼けるとか、そういう技術的なことはもちろん 必要なんでしょうけど、陶芸以外のことも大事なんですね。 やっぱ勉強してないと、ダメなんですよね。 それが結局、作品に“深み”というか“味わい”を、醸し出すんでしょうね。
by tano4sou
| 2012-09-01 22:00
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