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灰釉のかかった、ワイルドな小鉢。


今日はこの焼き物です。


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器の一番の特徴は、カタチを無理に整えていないとこ。

ていうか、粘土を引っ張って、引きちぎったような感じですもんね。
決して、キレイな感じじゃないですね。

でも、そこが“良さ”なんですね。


それから、「灰釉」がかった釉調が良いですね。

<やきもの見聞録>でも今まで何回か紹介してきたくらいですからね、
どうしても目に止まりますね。

特に還元がちょっと強くなったところなんかは、うっすらモスグリーン色に
なってますからね。

いい雰囲気を出してます。


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また全体的には「白化粧」が掛かってるでしょうかね。

真っ白でないところをみると、「供土」の化粧泥ということも考えられますね。

その「白化粧」は、底にも及んでいます。

化粧泥を塗った後、大雑把に拭き取ってラフな感じを出してますし、
その感じがうつわのカタチによくマッチしています。

で思わず語った言葉が、『 ワイルドだろぅ~。 』


実際の使用においては、多少使いにくい面もあるかもしれません。

でも、どこか“ほっと”息をつかせてくれる感じがする器ですから、
さぞかし料理も美味しいハズですよね。



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by tano4sou | 2012-09-12 21:56 | 出会った作家作品
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