陶芸や焼き物は、過去からの積み重ねの上に成り立っている。


ちょっと長ぁ~いつぶやき。
辛辣なことも書いてるので、心臓とか悪い方は読まない方がいいかもね。
では、さっそく。


10月08日のテレビ等での、山中伸弥教授の「ノーベル生理学・医学賞」受賞の
報道を見て感じることがありました。

その中で、常に口にされていたのが「感謝」という言葉。
それは、家族であったり同僚や仲間であったり、あらゆる人たちに対して
述べられており、山中教授の人柄が垣間見えるようでした。

特に、同時受賞のイギリス・ケンブリッジ大学のジョン・ガードン博士に対しては、
最大級の賛辞を送られてましたね。
「間違いなく先生がいなければ私たちの受賞もなかった」と話されているところ
からでも、分かりますね。

「○○がいなければ今の自分はなかった」というフレーズは、「感謝」の気持ちを
端的に表していると同時に、重みのある言葉でもありますね。


翻ってこの陶芸・焼き物業界はどうか。

残念ながら、山中先生がおっしゃられた「感謝」という言葉を、どれほどの方々が
持っておられるのか。
甚だ疑問に感じることが多いです。

それは、陶芸・焼き物の技法において、顕著に出てきますね。

陶芸・焼き物の技法は、今までの先人の方々が試行錯誤してくれたおかげで、
確立されてきました。

確立するまでには大変な時間や労力が要った事とかしかも一人でやってきた
という事には、頭が下がります。

でも、そういう技法のほとんどは、一人だけの専売特許ではないはず。
今までの技術・技法があって、さらにその上に積み重ねてきたから、新しい技術や
技法が成り立っているのではないでしょうか。

決して、突然変異的に出てきたものではないと思います。


なのに、自分がうまく出来たものは人に教えない。
アドバイスもしない。
自分だけのモノにしておこうとする。

心情的には分かりますよ。
せっかく苦労してうまくできた作品(技法)だから、あまり教えたくはない気持ちは。

でもね、先人がいろいろミスしてくれたり経験してくれたから、今当たり前のように
使っている技法を基に、スムーズに陶芸ができてるんですからね。
これを、自分ひとりで全部確立しようとしたら、とてつもなく大変なことになります。


先ほどの山中先生の例ではないですが、陶芸・焼き物業界の先人の方々には、
「教えてくれるのが当たり前」とか「お金を払ってるんだから」という風には考えずに、
少なくとも「感謝」の気持は持ったほうが良いんじゃないかと思います。

そして、もう少し、謙虚にもなりましょう。

そうすればきっと、新しい世界が見えてくるし、陶芸や焼き物はもっともっと
「楽しい」モノになるんじゃないかと、思ってます。


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by tano4sou | 2012-10-09 23:43 | 雑感
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