大学ノート36冊の価値は、お金に代えられない。



正月に“楽吉左衛門”さんのドキュメンタリー番組が放映されました。

とても感動して、陶芸をされてる人とテレビを見た感想を語り合いと思ってましたが、
余りにも番組に対する視点がズレてることに気がつき、ガックリしてたんですけど、
今日、それをリカバリーするようなステキ出来事に出合いました。

まずは、この写真をご覧ください。

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紙面にいろいろと書かれてますが、何かお分かりでしょうか。

これは、陶芸をされてる方が付けられてる「陶芸ノート」。
窯を据え付て作品を作り始めてから、ずっとつけられてるモノなんです。


それには、使用した粘土やら釉薬。
大まかな形のスケッチに、どこに色を着けたかの着色の指示。
そして、焼き上がった時の出来栄えなど、気になったことをこまめに、
書き留められているそうです。

陶芸教室もされている関係から、生徒さんの作品についても記入されていますし、
以前の作品はどのようにして作ったのかといった事は、この「陶芸ノート」を見れば
分かるので、“無いとどうにもならない。”とも、仰られてました。


先ほどのように、見返す時に役立つのは、もちろんですが、でもそれ以上に、
作品を作る際にイメージを固めるという作業に、大いに役立っているのではないか
と思いますね。


作品を作るということは、自分の内からわいてきた思いとかイメージとかを、
最終的にカタチにする。

言いかえれば、「表現する」ということ。

自分の感性を働かせたり、自分の頭を使って考えたりして、
「陶芸ノート」に書込み、イメージを膨らませ、整理している。

最初から云えば、もう大学ノートで36冊にもなっているとか。


どこかの図録を見てその中の作品と同じように作ったり、個展とか展覧会で見た
作品をすぐ真似て、作ったりしているのとは、訳が違いますよね。

人の眼に触れないところで、地道に努力されてることが良く分かりますね。

こういう方もいらっしゃるんですよ。

ここ最近、“ガックリした”気持ちが充満してたんですけど、なんか
“清々しい”気持ちにさせていただきましたね。
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by tano4sou | 2013-01-14 22:48 | 作陶のアイデア・ヒント
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