陶芸を始めて間もない時には、粘土の事や釉薬のこと、 当然のことながらよく分からないものです。 「焼く」という行為を経る焼き物では、元の粘土や釉薬が変化して 出来上がるものなので、理解しずらいところはありますよね。 そういう時に、役に立つのが焼成見本です。 窯の炎の流れや詰め方、釉薬の濃度や掛け方などなど様々な条件により、 必ずその色になるとは限らないものの、おおよその色味を知ったり、傾向を 知る上では、大変役立つものです。 中には、釉薬などの焼成見本を用意していたりする陶芸教室もありますが、 置いてあるところは少なくて、なかなか見かけませんよね。 そういう焼成見本ですが、ちょっと変わった釉薬の焼成見本があったので、 例のごとく写真に撮りました。 貫入の入ってる釉薬で、しかも、色違いで展開しています。 この釉薬を掛けて焼きあげたら、とっても目立ちそうですね。 最初はそのままキレイに出して、その後は全てを出さずに、昔の洛中洛外図の雲 みたいに、別の釉薬を所々に二重掛けにして、一部分しか見せないようにすると 云うのも、良いんじゃないかなと、個人的にはひそかに思っていますが‥‥。 それに、超接写でも撮ってみました。 やはりアップにすると、よく分かりますね。 カタログなんかとは違って、質感が感じられますし、平面的ではなくて 立体的というか、奥行きがあるというか、印象が全く違ってきますね。 人にプレゼントするとか成形がスゴクうまくいったとか、“ここぞッ”という時には、 テストピース(焼成見本)を作って確認された方がいいと思いますね。 同じ名前の釉薬であっても(粘土でも同じ)、メーカーが違えば、 焼き上がりは全く違うモノになりますから。 面倒でも焼成見本を作ってみることは、意味があることでもありますし、 為にもなりますよね。
by tano4sou
| 2013-02-03 23:29
| 道具・材料は大事
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