カテゴリ:書籍・雑誌( 7 )

「屏風祭」と云うタイトルの本って、何の本?。



まずこの本を見ていただいてから。

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『第4回屏風祭』というタイトルの本ですが、どんな内容の本だと思われますか?。

金箔に花とか牛車(?)とかが描かれているので、日本画の図録と思えるかも
しれないですね。
でも実際は、これだけじゃ分からないですよね。

本文はこのような紙面になってます。

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茶碗のページだと、茶碗の写真はもちろんありますが、高台や箱書きの写真も
載せてますし、大壺や花入れのページでは、作品以外に作家のサインの写真も
掲載されてます。

他にも、水指、釜、茶入、菓子器、香炉、皿などいろんな焼き物が載ってます。

焼き物以外にも、染織、人形、アンティーク、ガラス、油彩画、掛軸などなど、
様々なジャンルの作品が掲載されてますし、屏風は、最初からかなりのページを
割いていて、ボリューム満点です。


ここまできたら、感のいい人だと薄々感じてるんではないでしょうか。

実はこの本は、 「オークション・カタログ」 なんです。

写真では見にくかったと思いますが、ちゃんと最低価格も表示されてますし、
巻末には、入札オークション参加方法もありますのでね。

オークションに参加するには、資格とか条件とか要るかもしれないので、
誰それとはいきませんけども、骨董好きの方には、ある種の価格の目安とか
骨董品の情報とかの知識を増やすのには、役に立つ本なのかもしれませんよ。

なかなか珍しい本ですよね。
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by tano4sou | 2012-11-28 23:30 | 書籍・雑誌

「陶芸雑誌じゃなきゃ役に立たない」って、ホントなの?。


本屋で本を探すのは、実に楽しいものです。
お店の規模はそれぞれありますが、ホントにたくさんの本や書籍の中から、
興味のある本が見つかるというのは、“出会い”以外の何物でもありませんものね。
本との“出会い”は、人との出会いと同じ。
それくらい、意味あることだと思ってるんです。

先日、本屋でいつものように雑誌や本を眺めていましたら、その“出会い”がありました。
ほぼ一目惚れに近いような感じで、思わず衝動買いに。

「Casa BRUTUS 9月号」

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表紙に写ってるこの建物のデザインがね、スゴイ。
屋根の端の一部が尖ってるとこなんか、衝撃的なくらい、カッコイイ。

ここには、屋根の写真が出てないんですけど、空から撮影してる写真を見せたら、
また驚きですよ。
一般的にはほとんど見えない屋根のデザインにも、ここまで拘ってるのかって、
ぐらい、屋根もカッコイイんですよね。


「Casa BRUTUS」という雑誌は、twitterの公式アカウントでは
こう記されてます。
ファッション、建築、デザイン、インテリア、食、アートなど、暮らしにまつわる
「デザイン」情報をお届けするLife Design Magazine = 暮らしのデザイン誌。


そうですね、陶芸雑誌じゃありません。

釉薬の作り方とか成形の仕方とか焼成のポイントとかは、一切載ってませんから、
陶芸や焼き物には、直接的には役に立たないでしょう。

知り合いの人とか仲間に見せても、反応悪いです。
全然見向きもされませんねぇ~。

「じゃあ、陶芸や焼き物には役に立たないね。」っていうのは、早計です。
ちょっと、待ってください。


陶芸や焼き物も、技術をマスターするだけが能じゃないと思うんです。
マスターした技術でもって、“美しさ”とか“感じたこと”を、いかに表現するか、
どのように表現するか
が、大事なことだと思うんですよね。

世界的な一流の人が設計した建築物を見たり、デザインに触れたりすることは、
間接的には必ず役に立つと思ってます。

そういう意味においては、こういう「Casa BRUTUS」という雑誌も、
役に立つハズなんですよね。

また、とある陶芸家さんにお見せしたら「この雑誌は役に立つよ。」と言ってくれて、
メッチャ嬉しかったし、感覚はズレてなかったんだと、ホッとしました。


要は何でも、使いようですね。
“役に立つ”ように使えばいい、それだけのことです。



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by tano4sou | 2012-10-12 19:48 | 書籍・雑誌

『 陰翳礼讃 』 。


テレビはちょくちょく見るんですね。
特に、経営系のモノとかドキュメンタリーモノは。

昨日は、TV東京系列の『ガイアの夜明け』を見てました。

当然ご覧になられた方はいらっしゃると思うので、内容については
割愛しますね。

もし知りたい方は、『ガイアの夜明け』のサイトをご覧になってください。
下記に記しておきますので。
『ガイアの夜明け』サイト


今回注目したのは、番組で出された本です。

『 陰翳礼讃 』(いんえいらいさん)〈谷崎潤一郎の随筆〉。


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ウィキペディアから抜粋しますと、
「まだ電灯がなかった時代の今日と違った美の感覚を論じたもの。
 こうした時代西洋では可能な限り部屋を明るくし、陰翳を消す事に執着したが、
 日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用する事で陰翳の中でこそ生える芸術を
 作り上げたのであり、それこそが日本古来の芸術の特徴だと主張する。
 こうした主張のもと、建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎の衣装など、
 多岐にわたって陰翳の考察がなされている。」


要するに、西洋との対比を通じて「日本の美」を語ったもの、と云えるでしょうかね。

なかなか、「日本の美」とかについて考えることはないですし、「美とは何ぞや!」
というゴールが分かってないと、やっぱ辿り着けませんから、ある意味、
これはいい機会かもしれないですね。


しかし、この本を案内してたのが、デンマーク人のプロダクト・デザイナーですよ。

スゴイですよね~、できるデザイナーってね。
もう感心しますよね。

外国の方に、「日本の美」について考えるきっかけを与えてもらうとはね。
驚きですね。


早速、『陰翳礼讃』 を頼んだことは云うまでもありません。

ホント、読むのが楽しみです。
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by tano4sou | 2012-09-19 21:34 | 書籍・雑誌

“日本の大切なモノコトヒト”マガジン、 「YUCARI」 。


久々、雑誌の紹介です。
「YUCARI」という雑誌。

たまたま本屋で本を探していた時、目に飛び込んできました。

今回は「和菓子」の特集で、まぁきれいな和菓子がいっぱい
載っていたんで、それに釣られて衝動買いとなりました。

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眺めてみると、なかなか面白そうです。

まえがきにこんなことが書いてありました。

『YUCARI』は人や地域のつながりを大切にして、
日本の伝統文化や古くから伝わる生活習慣を紐解くことで、
これからの日本にとって大切な何かを、この国のモノ・コト・ヒトの素晴らしさを、
改めて実感できる雑誌になりたいと。

と、あります。

更に、
「あぁ日本で暮らしていて、本当によかった」
そんな読後感を目指して。

と、続いています。

イイこと書くじゃないですか。
こういう考え方好きですね。大いに賛同できますね。


で、今回の「和菓子」ですが、案外陶芸にも通じることは
あるんじゃないかなと、思ってます。

それは、細かい微細な表現が難しいことやいろんなモノを削ぎ落として、
特徴をシンプルに表現しないといけないこととか。

それに、この雑誌のあるページは、陶板にも装飾にもいろいろ使えると思います。

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なので、「陶芸雑誌しか参考にならない!」ということは、決してありませんね。
陶芸雑誌以外でも、また雑誌以外のものでも、いくらでも為になるモノはあります。

ただそこには、ひとつ必要なことがありますよね。

それは、 「ひねる」 こと。

そっくりそのまま、同じものを作るんではなくて、「ひねって」、ものを作る。

その「ひねり方」に、センスの良し悪しが現れるような気がします。


MAGAZINE HOUSE MOOK
日本の大切なモノコトヒト YUCARI Vol. 2 和菓子
マガジンハウス:発行 ¥680

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by tano4sou | 2012-05-26 20:56 | 書籍・雑誌

人気陶芸家の器は、やっぱ魅かれるわぁ。


焼き物好きの愉しみ方の最たるものは、何といっても
作陶することですよね。

それ以外にも、作品を見たり、窯元巡りをしたり、手に入れた作品を使ったり、
焼き物・陶芸関連の雑誌や本を見たりというのも、これまた愉しいことです。


つい最近ですがチョ―面白い雑誌を見つけました。

ファッションとかクールなグッズ類も紹介している雑誌で、特集のページに
焼き物が載っています。

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人によっては好き嫌いがでて興味が湧かない場合もあるとは思うんですけど、
個人的にはスゴク気に入りました。

やっぱり、東京の黒田陶苑店主が選んだだけのことはあるなぁと、
感じました。

奇抜であってもなくても、オーソドックスであってもなくても、
結局どちらでも、腑に落ちるものはしっくりきます。

そんな作品がいっぱいあったなぁ。

写真ばかりじゃなくて、解説文章もじっくり読もう、っと。
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by tano4sou | 2012-03-03 23:47 | 書籍・雑誌

ご存じでした、季刊誌 「銀花」。


昨日の佐藤勝彦さんの項目で、次のような書込みをしていました。

「季刊誌『銀花』へ挿入する8万5千枚の肉筆画を描いた事で一躍有名に。」と。

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この「銀花」という雑誌は、非常にレベルの高い雑誌でした。
と、そう、私は思っています。

ではどういう雑誌かというと、出版社のサイトから抜粋すればですね、
「性別、年齢にこだわることなく、暮らしの中の美を求め、
 味わい深い人生に誘う趣味の雑誌」
と、あります。

平たく言えば、陶芸や染織、木工や詩歌、書や絵画など、さまざまなジャンルの
“美”が、紹介されていますよ、ということですね。


この「銀花」を読んだからといって、ロクロがうまくなるとか焼きが上手になるとか、
直接的には陶芸の役には立ちません。

どちらかといえば、感性を磨く雑誌という感じでしょうか。
それとも、感性に刺激を与える雑誌といってもいいのかもしれませんね。

実際、この「銀花」の存在を知っておられる方は、ほんの少しの方でしたから。


そんな良書(良雑誌)「銀花」ですが、惜しくも昨年の春に「161号」をもって、
廃刊となりました。

約40年の長きにわたって、人々の心に潤いを与え続けてくれたことになります。


経済論理により、「銀花」をはじめ数々の月刊誌などが廃刊となっていますが、
とても残念なことです。

どうする事もできないので、見守るしかありませんが‥‥‥。
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by tano4sou | 2012-02-25 17:22 | 書籍・雑誌

「抜く・引く・省く」‥‥決してマイナスじゃないよ。

今日は、書籍の紹介です。
しかも、陶芸の技法などを紹介したモノでは、ありません。

「そんな本が役にたつのか?」と、の声が聞こえてきそうですが、
十分、役に立つと思っています。

陶芸・焼き物への取り組み方やオリジナル作品を作る際の、発想の転換、
いわゆる「ブレイクスル―」には、とても良い影響を及ぼすと確信しています。

私の中では、ここ数年で読んだ本の中で、ベスト3に入るぐらい、
インパクトがありました。

それは、この本『 抜く技術 』です。

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エネルギー工学の専門家の著者が、日々の研究をする中で、色々気付いた事を
一冊の本にまとめられたものですね。

そのキーワードになったものが、「抜く」という言葉だったんですよね。

目次の一部を紹介すると、
●力を抜く仕組みがないものはもろい 
●「省略の美」こそ最高の美 
●「間」をとると、見えなかったものが見えてくる 
●計算や定理どおりにいかない「非線形」の面白さ
●余白ほど雄弁なものはない 
●失敗したデータほど価値がある 
などなど、興味深い項目がいあっぱいあります。

先ほどの目次の一部を見ると、全く関係ない、という感じでもなく、
使いようによっては、「陶芸や焼き物」にも活かせるんじゃないかと、
ねぇ、思えてきたでしょ。

タイトルのサブコピーにも、『仕事に活かす、人生に活かす』とあるぐらいですから、
十分お役にたてる本だと思っています。

是非、一度読んでみてください。
その時には、コメントを送ってみてくださいね。
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by tano4sou | 2012-02-13 21:40 | 書籍・雑誌