カテゴリ:出会った作家作品( 67 )

“いい味出してますよ” この徳利。


今日は久々、魅力的な焼き物と遭遇しました。

茶碗好きの知り合いの方に、ある茶碗を拝見させてもらいに伺った際、
見せていただいたやきものです。

ゴツゴツした表面にもかかわらず、印象はとても柔らかい感じ。
焼き上がりの色も落ち着いた色合いとなっています。

それらも魅力の一つではあるけれど、何よりこのフォルム、
このスタイルが良いんだよねぇ~。

余所でもあんまり見たことないし、とてもじゃないが真似できない
代物だと思うしね。

まぁ、能書きはどうでもイイよね、「早く作品を見せろ」って事だろうからね。


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いわゆる「伝統工芸的」な作品の感じはしないからね、「伝統工芸作品」好きの
方々からすれば、「評価の対象外」のような作品かもしれないですね。

それでも伝統工芸の作品も、技術の上だけに成り立ってるんじゃなくて、
やっぱり“表現”という部分も大事にされていると思うんですよ。

この徳利は、“表現”の部分において、オモシロイんですよね。

コピーじゃない、将にオリジナルって感じがね。


それと、よく見せようという色気なく自然な感じで、成形してるっていうのは、
考えようによっては、これは“スゴイ技術”なのかもしれないね。

だれでもが作れないんだったら、やはりそれも“技術”なのかも。

“表現”と“技術”かぁ~。
なかなかバランスが難しいな、これは。
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by tano4sou | 2012-12-17 23:59 | 出会った作家作品

皿に皿を合せると、〇〇皿!?。


いつも上絵付けで焼き物好きの皆さんを楽しませてくれる、
陶芸家・石田充弘さん。

最近の作品ではないですが、以前作られて好評だった作品を
見せていただく機会がありました。

それでも、選別して残ったものですから、完成度は少し落ちますが、
雰囲気やテイストはバッチシ同じ。

その作品はこちら。

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ひとつは、スクエアーでもない、ラウンドでもない、底には脚が付き、
盛り付ける面がちょっと高くなってる、不定形のお皿。

端には、さり気なく上絵付けがされてます。

それともう一つのお皿は、周囲の縁を上げた、スクエアーのお皿。
わりとよく見かける、オーソドックスな形をしています。


さぁここからです。

ただ、これらのお皿を並べただけでは、意味がないんですね。

ではどうするかと云うと、スクエアーのお皿の中に、最初の不定形のお皿を
載せるんです。

載せたらこういう具合になりますよね。

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ここで脚が付いていることがモノを云うんですね。

二段それぞれに料理を盛り付けてもいいし、上段の不定形皿は
“蓋”の代りだけをさせてもいい。

題して、 “皿にフタ”
または、 “更にフタ” とも 。

要は、“皿に”と“更に”を掛けてるんですよね。

実際、実用的かどうかは料理をする人の判断を仰がなければいけないですが、
まぁ面白いアイディアですよね。

どっから、こんなアイデアが出てくるんでしょう。

いつもながら、引き出しの多さには感心させられますね。
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by tano4sou | 2012-12-10 23:51 | 出会った作家作品

この鉢って、唐草模様(?) 。


クリスマスだの年末だのと、テレビやラジオや新聞、インターネットなどで
目にしたり耳にしだすと、それに釣られて多少は気にしだすんですよね。

例えば、年賀状は、どんな感じに仕上げようとかね。

それで、今年のブログの記事に使った画像とかボツにした画像とかを見返してたら、
夏場に撮影したこんな画像が出てきました。


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この画像を撮ったイベント会場を訪れた記憶は、あるんですよ。
ただ、どんなイベントのタイトルだったかは覚えてないんですよね。

夏の暑い時期に、山あいの中をドンドン奥へ行き、そしてずっと登っていったこと。
昔ながらの古民家に陶芸やら木工やら写真やら染織やら、
様々な作品が所狭しと陳列されていたこと。

それらは、記憶があるんです。

まぁ、それぐらい覚えてりゃ十分かもしれませんけどもね。


その古民家の中に、あの鉢も作品だったとは思うんですけど、
植物を生やした鉢がさり気ない感じで置かれてたんで、撮らせてもらいました。

その佇まいが何となくいいなぁ~、と思ったんで。


イベント会場の古民家も載せておきます。
年季の入った民家でしたよ。

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by tano4sou | 2012-11-26 20:33 | 出会った作家作品

信楽で手に入れた飯茶碗。


11月中旬に信楽・伊賀を訪れた際に、立ち寄った中に、
信楽の「小川顕三陶房」さんがありました。

以前より、陶芸仲間の方から情報を聞いていて、一度寄ってみたいと
思ってました。


「小川顕三陶房」さんは、信楽の街中の、割と住宅や製陶所などが密集している
小高い丘の上に工房があり、そこから丘の上に登っていったら、
展示場があるというレイアウト。

聞いていた通り、展示場のそばにある宿泊者用のスペースから見る眺めは、
素晴らしいモノがありました。

でも当日はあいにくの雨で風も強く、本来ならキレイな紅葉が映った画像を
お届けできたと思うんですが、とても残念ですね。


それでお土産に買って帰ったのが、この飯茶碗。

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非常にシンプルな、派手さがあまりない(?)飯茶碗です。

いつもならもうちょっとインパクトのあるモノを買うのですが、
家族の為に買うと決めてたので、穏やかなモノになりましたね。

きっと、飽きにくいと思いますよ。
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by tano4sou | 2012-11-23 23:21 | 出会った作家作品

P300の大作、『備中神楽』。


先月22日のブログで案内した「佐藤定展」に先日、行ってきました。

で例の、あの作品、「備中神楽」を見てきました。
約3m×2m弱の大きさのP300サイズ。
本当に迫力あります。

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備中神楽の舞を描いたものだとは思いますが、演目は分かりません。

サイズも小さいし、質感も再現できてはいませんし、非常に限られた画像では
ありますが、見る人それぞれに感じとってみてください。

こういう時って、アレコレ言う必要ないですもんね。


それと今回の「佐藤定展」を見て感じたことは、佐藤定という画家の展覧会である
と同時に、これだけのコレクションをした柚木平吉という人の展覧会(発表会)でも
あるなぁ、ということ。

コレクションの油彩画全てに、付随した物語があるという事が、
それを証明しています。

事実、佐藤定さんは作品集のあいさつの中で、
『柚木氏発起35周年記念展』と記されていました。

やはり、人と人との繋がりがあってこそ、展覧会も開くことができるんですね。


私も陶芸家さんの力になれるよう、いや後押し、いやいや声援になれるよう、
「〈陶芸・焼き物応援ブログ〉やきもの見聞録」を続けていこうと思います。
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by tano4sou | 2012-11-05 23:26 | 出会った作家作品

歌川広重VS日本昔ばなし。



久々、目が釘づけになりました。


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おおよそ30㎝四方の角皿なんですけど、
なぜか一枚の版画のように思えました。

描かれてる鳥は「雁」かな~とふと思ったら、なぜか分からないけど
自然と、歌川広重の「月に雁」が浮かんできました。

また、大きな山やすすき(?)に注目したら、過去にTVで見た
「まんが日本昔ばなし」のようにも感じました。

もちろん、それらをイメージしたわけではないんでしょうけども、
実に心に響いた作品でしたね。

なかなか、ここまでの印象に残る作品に出合うことは、
最近では、珍しいです。

いいモノを拝見させていただきました。

尚、薄給の身の私にはちょっと手が出せないお値段でしたので、
今回は見送ることに。

ざんね~ん。
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by tano4sou | 2012-11-03 23:29 | 出会った作家作品

白磁の香炉がいっぱい。



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以前、白磁の香炉を紹介させていただきました。
正面から上部から、またアップでと、様々なアングルで撮影しました。

その時は、一品だけだったんですが、実は“兄弟分”がいたんですね。

写真のような香炉を、ある程度の個数を作らなければならない時は、必要数だけ
ではなくて、倍の個数とかそれ以上の数を作って、その中から揃ってるモノを選ぶ
という事が行われています。

こういう事は、至極普通のことです。

考えてみれば、そうですよね。


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これらは最初のチェックでは撥ねられたものらしいですが、どうしてどうして、
私なんかだと、十分な出来のように感じますが、やはり“プロ”の方となると、
そうはいかないんでしょうね。

譲れない、拘りの部分があるんですね。

まさに、それこそが “仕事 と云える部分” なんだと思いますね。
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by tano4sou | 2012-11-01 23:44 | 出会った作家作品

鼠志野と織部を彷彿とさせる小皿。


久々の、小皿の紹介です。

個人的には、アバンギャルドでインパクトのある作品が、どちらかと云うと
好きなんです。
装飾を施したモノよりかは、造形的に面白いモノがイイので、
そういった作品を好んで捜してるんです。

もちろん自分の好みはあるんですが、こう云う作品もまた毛色が変わって
良いですねぇ~。

まず、鼠志野を思い出させるようなこの小皿から。

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これと云った、インパクトはありません。
鼠志野と云われれば、「そうかな。」と思える代物です。
ですが、インパクトの無さが返って、良さを引き出してるように思えますね。

ホント、優しい感じで、イイ雰囲気を持っています。
派手さはないですが、実に味わい深い作品です。


もう一点は、この小皿。

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先程の小皿と同じように草花をさり気なく施しています。

それから、織部釉だと思うんですが、ワンポイント的に塗られて、
全体の印象を引き締めてますよね。

こういう作品を目の前にすると、言葉はあんまし出てこないですよね。
「いいなぁ~。」というぐらいしか。
気持ちは、“ホッと”しますよね。

特別な技術をひけらかしてる訳でもなく、珍しい釉薬や材料を使ってる訳でも
ないのですが、実に味わい深く、人の心を揺さぶりますね。

テクニックとか技術とか、そういう上辺のモノではなく、目に見えない思いとか
姿勢などが大きく影響してるのかなと思えます。

公募展の賞に入る、入らないで、とかく線引きをしてしまいがちですが、
「イイものは誰が見てもイイ!。」と言えますね。


やっぱ、作り手が違うと作品も、こうも変わりますよね。

“何をつくるか”というよりも、“誰が作ってるか”ということが、
とても肝心ですよね。
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by tano4sou | 2012-10-18 20:46 | 出会った作家作品

美濃で手に入れた片口 。


パソコンの中の旧い画像を整理してたら、懐かしい画像が出てきました。

この片口の器です。

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もう3~4年ぐらい前になりますかねぇ~。

焼き物の本場・美濃へ行って、美術館とか窯元めぐりとかした際に、
訪れた窯元「蔵珍窯」で、購入したもの。

“ぞうちんがま”と読んじゃダメですよ。
「ぞうほうがま」と云うんですからね。

この「蔵珍窯」さん、建物がとても立派なんです。
文化財のような江戸時代の長屋門があり、重厚な感じがします。

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確か、この2階に展示室とか商品を陳列していたと思うんですよ。
先程の片口は、展示室の隅の方にあったのを見つけて購入しました。
「パッと」見た瞬間に気に入りましたから、品定めする時間はそんなに
かからなかったですねぇ~。

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今はその片口は、知り合いの方にプレゼントしたので、そちらにあります。
購入する時には、「プレゼントしよう」と思って買ったので、嫁いでいったのは、
自然な流れですね。

喜んでいただけたから、良かったですよ。
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by tano4sou | 2012-10-17 23:55 | 出会った作家作品

「臘扇工房」の、つづき。


昨日のブログに書きました「臘扇工房」ですが、実は、
磁器作家の古堅幸雄さんの工房です。

古堅幸雄さんは、人間国宝の近藤悠三さんの内弟子として10年間師事され、
その後独立されました。
「日本伝統工芸展」、田部美術館「茶の湯の造形展」など様々な公募展で、
入選・入賞を重ねられ、活躍されてます。

作品は、鎬(しのぎ)、透かし彫りや面取りなどの技法を駆使して、
「白磁」を製作。

なので、こんな作品も作られてます。

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この作品は、高島屋で開催された個展で発表された、
『白磁しのぎ3段重ね器』
600×340×340mmサイズ。

「どうやって作ってるんだろう?」と思うような複雑かつスケールの大きな造形。
とにかく、細かくて根気が要りそうな作品ですよね。
ただ「スゴイ。」としか、言いようがないです。

また以前にも、<やきもの見聞録>ブログで、白磁の作品を
紹介したことがありました。
(6月27日付、「白磁の焼き物。香炉かな(?)。」)

見られてない方は、そちらもご覧になってください。
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by tano4sou | 2012-10-16 23:48 | 出会った作家作品