カテゴリ:道具・材料は大事( 10 )

焼成見本があると、やっぱりイイッ!。


陶芸を始めて間もない時には、粘土の事や釉薬のこと、
当然のことながらよく分からないものです。

「焼く」という行為を経る焼き物では、元の粘土や釉薬が変化して
出来上がるものなので、理解しずらいところはありますよね。

そういう時に、役に立つのが焼成見本です。

窯の炎の流れや詰め方、釉薬の濃度や掛け方などなど様々な条件により、
必ずその色になるとは限らないものの、おおよその色味を知ったり、傾向を
知る上では、大変役立つものです。

中には、釉薬などの焼成見本を用意していたりする陶芸教室もありますが、
置いてあるところは少なくて、なかなか見かけませんよね。


そういう焼成見本ですが、ちょっと変わった釉薬の焼成見本があったので、
例のごとく写真に撮りました。

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貫入の入ってる釉薬で、しかも、色違いで展開しています。

この釉薬を掛けて焼きあげたら、とっても目立ちそうですね。

最初はそのままキレイに出して、その後は全てを出さずに、昔の洛中洛外図の雲
みたいに、別の釉薬を所々に二重掛けにして、一部分しか見せないようにすると
云うのも、良いんじゃないかなと、個人的にはひそかに思っていますが‥‥。

それに、超接写でも撮ってみました。

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やはりアップにすると、よく分かりますね。

カタログなんかとは違って、質感が感じられますし、平面的ではなくて
立体的というか、奥行きがあるというか、印象が全く違ってきますね。


人にプレゼントするとか成形がスゴクうまくいったとか、“ここぞッ”という時には、
テストピース(焼成見本)を作って確認された方がいいと思いますね。

同じ名前の釉薬であっても(粘土でも同じ)、メーカーが違えば、
焼き上がりは全く違うモノになりますから。

面倒でも焼成見本を作ってみることは、意味があることでもありますし、
為にもなりますよね。
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by tano4sou | 2013-02-03 23:29 | 道具・材料は大事

ロクロ上で活躍する便利な道具、「ミルラック」。


まずは、この写真から。

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電動ろくろの上に設置されて、白い磁器の容器(ポットと云います)を乗せている
機械というのが、“ミルラック”と云われるモノ。

何をするモノかと云うと、写真に写ってる白い容器に、釉薬の原料を入れて
ゴロンゴロンと廻して釉薬を調合する機械なんです。

ロクロのターンテーブルが回って、それに接触しているディスク(円盤?)が廻って、
そのディスクの中心を貫いている棒も同じ様に回転し、ポットを回す、という
至ってシンプルな構造になっています。

通常は、ポットミル機という(下記のモノクロ写真)、ポットを廻す専用の機械が
あるんですが、値段もそれなりにしますし、しょっちゅう使うモノでなければ場所も
とりますので、ミルラックが喜ばれたりもしますよね。
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取付は簡単ですからね、オリジナルの釉薬作りとか自分の窯での焼成に
合せた釉薬の微調整とか、自分のお好みに合せて出来ますので、
興味のある方は取り入れられたら、良いんじゃないでしょうか。


しかし、カタログとかではよく見てたんですけど、実際使ってるとこを見たのは、
初めてですね。

ロクロとして使いたい時にはいちいち取り外さないといけない面倒くささは
ありますが、“ちょっと釉薬作りをしてみたい”というような方には、
重宝されるでしょうね。
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by tano4sou | 2013-01-22 20:27 | 道具・材料は大事

“緑色に焼き上がった”焼成サンプル見本。


日頃はなかなかお目に掛かれない焼成見本ですが、たまたま
二つの焼成見本を見ることができました。

ひとつは、楽焼釉薬の焼成見本。

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何て云ったかなぁ~。
確か、「渋緑釉」って、云ってたような気がします。

もちろん、楽焼き釉薬ですよ、本焼釉薬じゃないです。

単調な色合いではない、細かい斑点というか亀裂というか、
非常に小さい模様があって、それなりの雰囲気がありますよね。

楽焼きで緑色と云うのも、珍しいですしね。


それからもう一点は、「深海ブルー御影土」という粘土の焼成見本。

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白とか黒の御影土はよく見かけると思いますが、「深海ブルー」とは
ちょっと珍しい御影土だと思いますね。

右側の釉薬を掛けた色合いもイイですが、左側の無釉の焼き上がりも
案外いいかもしれないですよね。
 ( ※ 上段が酸化焼成、下段が還元焼成。 )

釉薬の種類によっては、近い感じを出せるかもしれませんが、
焼き締めの色合いの方は、珍しいですね。


こういう変わった粘土や釉薬でも、使いこなすことができればまた、
表現の幅が広がりますよね。
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by tano4sou | 2013-01-18 22:19 | 道具・材料は大事

陽光降り注ぐ工房は、とても気持ちイイ!。



今日お伺いしたお宅では、制作途中の作品や焼き上がったものを、
キレイに陳列されていました。

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最上段には、光沢感が見えますので、焼き上がったモノが置かれてるようです。
それ以外の棚には素焼きをされたモノや釉薬を掛けられ本焼を待っているモノなど
様々なモノが置かれていますね。

棚が置かれているのは、リビングから続くスペースの一角。
そこに電気窯や土練りする台も置き、それほど広くはないですが、
ちょっとした工房仕様となっています。

日差しが十分に差し込んでくるような作りなので、写真からもわかるように、
メッチャ明るいです。

大袈裟でなく、“耀光降り注ぐ”というのが、ピッタリくる感じですねぇ。

その場所の東側面を活用して、作品棚が置かれてるんですね。


そして、その隣の北側面には、水屋というかサイドボードが置かれてます。

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知り合いの方から貰われたというモノですが、陶芸関係の書籍や雑誌を置かれたり、
昔の磁器のお皿なども飾られたりして、このスペースにとてもマッチしてますね。

何よりご本人が気に入っているということが、雰囲気の良さを後押ししてますね。


工房の良し悪しで陶芸をする訳じゃないし、夏場は大変な事があるかもしれない。

でも、こういう“工房”だったら、ゆったりして、リラックスできそうだ。

きっと、作品づくりに良い影響を与えてくれそうだよね。
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by tano4sou | 2013-01-10 20:30 | 道具・材料は大事

窯って、ほのかな温かさを出す暖房装置(!?)。



今年も残りあと一か月を切りましたね。

来年の干支「巳」の置物を作られている方々は、最後の追い込みに
励まれていることでしょう。

今日お伺いしたお宅では、丁度窯焚きをされていました。

案内されて工房内に入ると、若干温かいような気がしました。
エアコンがついてた訳ではなかったんですが、でもすぐに判明しました。

それは、電気窯が運転中だったからですね。


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工房内に置かれた10Kwの電気窯は、5~60㎝くらいの作品も裕に入る
大きさで、マイコン制御での焼成温度が600℃弱の温度に達してましたので、
それが温かさの理由でした。

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夏場だと、気候の暑さに辟易している上に、電気窯の熱が加わり、
ものすごい悪者にされてしまった“お窯”さんでしたが、逆に冬場だと
ほのかな優しい温かさを出すので喜ばれるんですよね。

これで、気にいった焼き上がりになれば、云うことないんでしょうけどね。


それより、こんな電気窯があること自体が、“こころが暖かそうに”
見えますよね。

まだ自分の窯を持ってない人からしたらね。
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by tano4sou | 2012-12-03 20:47 | 道具・材料は大事

釉薬の色見本、見てるとそれなりに楽しい。



むか~し昔、陶芸の業者さんから釉薬の色見本(画像データでの色見本)を
貰った事があって、それを取って置いてました。

パンフレットとか印刷物とか写真のプリントではなかったんで、
人にもあまり見せることなく、自分で楽しむぐらいしかなかったんです。

でも、このブログだと丁度使い勝手がイイので、紹介します。

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色見本の全てではないんだけど、やっぱ自分の好きな“灰釉”系統の釉薬を
多く紹介してしまってるよね。
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by tano4sou | 2012-11-19 23:51 | 道具・材料は大事

撥水剤もいろいろと、使い用があるんですね。


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魚の骨を描いた長方皿(色違い)ですが、これは作品ではないんです。
ある陶芸家さんが陶芸材料のサンプルとして作ったモノです。
厳密に云えば、撥水剤のテストとしてつくったモノらしいですね。


撥水剤と云えば、高台の底などに塗られて釉薬が着かないようにする為に、
良く使われますよね。
また、釉薬を塗り分ける際にも使われたりします。

撥水剤の他にも、陶画のりやロウなどで同じ効果を出そうとすることもあります。


今回の長方皿では、地色の部分と骨の部分との間で色を変えていますから、
撥水剤等を用いて、塗り分けをしてるんだろうと考えられますよね。

でも、テストと云うぐらいですから違うんですよ。

この長方皿では、まず骨の部分にあたる釉薬に撥水剤を入れて、
実際に骨の部分を描きます。
そしてその後、地色にあたる釉薬にも別の種類の撥水剤を入れて、
地色の釉薬を長方皿に杓掛けをします。

すると、“あらっ、不思議”それぞれの釉薬が弾いて、写真のように、
色の掛分けができているという訳です。

実際にそうなるのかどうかを、テストしたモノだったんですね、この長方皿は。


“撥水剤でこんな使い方ができるの?”って不思議に思われるでしょうが、
それは無理もありませんね。

この撥水剤は、こういう効果を発揮する特殊な撥水剤なんで、一般的な撥水剤では、
こうはいかないみたいですよ。


しかし色んな商品がでてきますよねぇ~。
この撥水剤があれば、メッチャ表現の幅が拡がりますね。

ちょっと使いかたは面倒臭そうですけど、使いようによっては、
面白い表現ができそうですよ。

昔の人が知ったら、羨ましがるんじゃないですかね。
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by tano4sou | 2012-10-23 23:45 | 道具・材料は大事

知らない方の為に紹介します。 「芯出し機」です。


今日お邪魔した工房で見かけたので、ちょっと写真を載せます。

それは、「芯出し機」。

知ってる人にとっては何ら珍しくもない道具ですが、
ひょっと知らない方もいるかもしれないので。

といっても、まぁ いないかなぁ~。

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この芯出し機という道具は、文字通り、“芯”を出すものですね。

“芯”というのは、「中心」の事です。

この中心が出ていないとキレイな同心円ができないので、ロクロひきを行う場合には、
最初は徹底的にやらされますよね。

その中心を簡単に出すことができるのが、「芯出し機」なんですね。

粘土を成形して、その後ある程度乾燥したら、高台を削れますので、その際には、
特に「芯出し機」が重宝しますよね。


円盤を廻すと、写真の青いアタッチメントが動いて、中心に集まってきたり、
外へ広がったりします。

円盤を廻すだけで“芯が出る”んですから、便利なもんですよ。

ちなみに、この「芯出し機」はアメリカ製。

日本だと、時間をかけて身につけなさい、というスタンスですけども、
パソコンといい、「芯出し機」といい、アメリカは誰でも簡単に使えるようなモノを
作りますよね。


つまり、「どこに重点を置いてるか」ということなんでしょうね。
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by tano4sou | 2012-08-16 23:20 | 道具・材料は大事

テストピースを作ったこと、あります?。


先日も、過去の旧い写真をブログに掲載しましたが、今日も古いモノを載せます。

焼き物をする時、粘土の焼け具合とか釉薬の発色とかを確認するのに、
テストピースを作りますよね。
プレート状や盃の形になった、ちっちゃいアレです。

焼き上がって窯から出した時、「イメージしたモノと全然色が違ってた」とか
「釉薬が流れてしまった」といった不本意な結果を回避するうえでは、有効なモノです。


でも、このテストピース、作るとなると甚だめんどくさいモノ。

プロの陶芸家ではかなり多いですが、アマチュアになるとまぁ少ないです。
一発勝負、出たとこ勝負って感じで、焼かれる場合がほとんどですね。

でもでも、なかにはテストピースを作られる方もいらっしゃいます。

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これは、ある作品に対してというよりも、釉薬の調合を勉強する為に作ってみた
という感じですね。

まぁそれにしても、よくやりましたよねぇ。
根気が無いとできないですよ、コレは。

テストピースを張り付けたシートが、5~6枚はありそうですもんね。
感心しますねぇ。


それでも、テストピースがあれば万全かと云えば、そうでもないんですよね。
ピース通りに焼き上がる保障はありませんしね。

ただ、焼き上がりの傾向を知るうえでは、重要なものですね。

時間が限られていてやり直しがきかない場合には、特に大事かもしれないです。


つまりは、テストピース何ぞをつくるという慎重さが、焼き物には必要なんでしょうね。
きっと、ね。
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by tano4sou | 2012-08-10 23:33 | 道具・材料は大事

カキベラの手入れを、されてました。


作品の製作途中にお邪魔すると使っている小道具や
粘土や釉薬などの材料についてのお話をお聞きすることも、
当然のことながら、あります。

今日お伺いしたところでは、カキベラの手入れをされていました。

そんな光景に出くわすことは、ほとんどなくて珍しかったので、
ちょっと写させてもらいました。


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カキベラというのは、皆さん良くご存じだと思いますが、
粘土をお皿とかマグカップとかいろんなものに形作ったりする時に、
削るヤツです。

今日は先が丸くなっている、「メガネカンナ(?)」というものでしたが、
机の端にしっかりと固定して、その削る部分を、棒みたいなヤスリで
前後にずらして擦っていました。

よく、「カキベラが切れなくなった」とは聞くので、
こうやって擦ったら以前のようにスムーズに削れるようになるんですね。

知らない人には教えてあげなきゃ、ねっ。
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by tano4sou | 2012-01-26 20:42 | 道具・材料は大事