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ホウキに跨った魔女とカゴ。


製作途中の作品でしたが、面白そうだったので撮影しました。
まだまだ乾燥もできていないような状態ですし、カメ板等に乗ったままの
撮影とあいなりました。

まずは、ホウキに跨った“魔女”。

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逆光になってて、ちょっと見ずらいかな。
それでも、ホウキらしいものも見えるし、帽子も被ってるしで、
魔女っぽい感じはあるよね。
しかもバックにかぼちゃも見えるしね。

実際、どんな感じに焼き上がってくるかは分かりませんが、
楽しみではありますよね。


それから、編目のカゴ。
といっても、切れ目の入れ方で表現してる感じですから、
実際に編んではいないと思いますが。

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よく円形や多角形のものに編目を施しているのは見るんですけど、
こういう平べったい形のものはあまり見てこなかったです。
折れたり潰れたりしたらダメですから、敬遠されそうな、
神経を使うような形態をしてますもんね。

このままで、もちろんいいんですけども、なんかこの空間の中に
何かを作ったりしたら、もっと面白くなりそうですね。

立体感がより出てきて、深みが出てこないですかね。
どんなもんでしょうか。
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by tano4sou | 2012-10-31 23:59 | 趣味のやきもの

陶芸・焼き物には、「書」の心得も役に立つ。


サラリーマン時代に勤めていた会社の社長と久し振りに会いました。

今度、発表会をする計画なので、“作品に対する意見を聞かせてほしい”と。
私なんかに聞いても、大したことはないと思うんですけど、
第三者の意見を聞きたいという気持ちは解らなくもないです。

発表するのは、「書」。
でも、俗に云う、一般的な書道とは違います。

それは、独学で書をかき綴ってきたこととか、「オモシロイか面白くないか」
「あじがあるか、ないか」といった物差しで観るような作品なので‥‥。

字の“上手い、下手”とは関係ない作品なんですよ。

例えば、作品はこんな感じ。

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これは、かつて社長時に書いていた作品。
発表会の候補作品のひとつです。 (もちろん折りジシワはとられると思います)
どう感じられるかは、人それぞれあるでしょうが、個人的には“好き”です。

それからこのような作品も。

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これも以前、会社を経営していた時にかかれた書。
写真では伝わってるかわかりませんが、エネルギーに溢れた作品です。

拝見させてもらった内では、最近の書よりも昔にかかれた書の方が、
断然いいなぁと感じましたね。
個人的には、ですよ。

それは、一つには、昔の方がエネルギーに溢れていたこと。
二つ目は、写真のように「一文字」だけとか「ワンフレーズ」のみが多くて、
作品の中に空間があったこと。
三つ目は、経営をしてる中から溢れ出た言葉を書いていたこと。

それに引き換え最近では“世捨て人”みたく、悠々とした生活を送られてますし、
全てを伝えようとして、やや文章が長いような書になっていたりしますので、
魅力が無くなってるのは、ある意味仕方のないことかなと思います。。


そこでふと、気付きました。

これって、「書」に限ったことじゃないな、と。
陶芸や焼き物にも、十分通用することだと思います。

作陶する時には、心の在り方、取組み方が大事だし、
絵付けなどでは“空白”や“間”が重要。

それに、全てを伝えようとするんじゃなくて、「半分若しくは三分」くらいで
丁度なんだということ。

すると、観ている人が自分自身に振り返って色々と感じて、
作品に思いを馳せることができる。

つまり、出来るだけ要らないものは削ぎ落して、残ったモノを
磨かないといけないんですね。
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by tano4sou | 2012-10-30 23:45 | 雑感

取っ手の位置が“ミソ”、蓋付き鍋。


秋から冬にかけてよく作られるのは、「灯り」です。
ほのかにともる灯りはいつの時代も人気です。

灯りほどではないですが、お鍋も人気アイテムの一つではあります。
実際使うことだけを考えれば、購入して使った方がお得なんですけども、
鍋土でオリジナルお鍋を作るのは、また楽しいことですよね。

先日、こういうお鍋を撮影させてもらいました。
(ライティングが難しく、蓋の一部分が光って白っぽく見えてるのは、ご容赦くださいませ。)
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花や草木が“描き落とし”で装飾された、蓋付きのお鍋。
全面に施されてるので、迫力も十分感じられます。
またデフォルメされた取っ手も存在感を示してますね。

もちろん、“掻き落とし”は素晴らしんですが、それだけじゃないですね。

注目したのは、この取っ手の位置。

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普通でしたら、丸い蓋の円形の中心に取っ手を付けると思うんですが、
このお鍋はそうじゃありません。

少しずらしたところに、付けてあります。
そこが、イイですよね。

それは、自分の頭で考えて、アイディアを出していると感じれるから。
その結果、オリジナル作品となっているから。


兎角、「最初は何でも真似から」といって、雑誌や図録などに掲載されている
作品を少しもアレンジせず、そのままをコピーすることがほとんどです。
でも、洗練された作品でなくても、オリジナルを作ることによって磨かれていくんですから、
コピー作品をいくら作っても、あんまり意味がないと思うんですよ。

だから、この蓋付き鍋はオモシロイです。

案外、蓋を取るのは取り易いのかもね。




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by tano4sou | 2012-10-29 23:44 | 作陶のアイデア・ヒント

大輪の花が咲いてます。


上絵付けの大皿。

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何の花、なんでしょうかねぇ~。
私、花とかは詳しくないので、よく分かりませんが、牡丹ですかねぇ~。

まぁそれはイイとして、大作ですね。

公募展に出品した別の作品が、残念ながら入選しなかったので、
また気を取り直して作り直したものらしいです。

公募展に出品された作品も一年間を通じて(いやもっと長いかも)、
描き続けていましたからね。
ホントに、地道に努力を積み重ねられていますよね。

公募展の結果が出た後もこうして、やり続けていくのは
大変でしょうが、とても大事なことだと思います。


やはり一定の技術を身につけるには、地道に繰り返す必要があります。

公募展の前だけに作って、出品した作品が仮に入賞しても
ご本人にとってはうれしいことでしょうけど、あまり意味がないですね。

入選する、入賞するというのは、その作品が良いというのは当然ですが、
それ以外にも、「今回だけではなく、これからもコンスタントに良い作品を
作れる力がある」ということでも、あるんです。


ですから、この大皿の作者のように、常に努力を怠らないことが
大事なんですよね。

これってなんか、自分に向けて言われてるみたいですねぇ~。
耳の痛い話です。

でも、しっかり見習わなきゃあ。
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by tano4sou | 2012-10-28 23:49 | 趣味のやきもの

野趣溢れる花器、焼き上がりました。


公民館のとある陶芸クラブで発見。
花器なんですけども、なかなかお目にかかれないような雰囲気の焼き物です。

何といっても、まず造形が目を引きます。
シンメトリーなど「全く関係ねぇ~」と云わんばかり。
デコボコ、ねじれ、ゆがみ、でっぱりなんでもアリ、です。

こんな花器です。

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一瞬「えっ」って思いましたぁ?。
ですよねぇ~、度肝を抜かれたかもしれないですね。

今見ていただいた写真は単なる一側面にしか過ぎません。
他の三面がまた特徴あるんですよ。
こんな風に。

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灰がドドォーッと流れてたり、赤みがぐっと引き立っていたり、
それぞれの面が独自の存在感を出しています。


個人的には、こういう作品のテイストは嫌いじゃないです。
どちらかと云うと、好きな部類かも。

ただ、良く見せようというような色気がちょっと感じられるのでね、
そこが抑えられたら、いいなぁと思うし、また作業・作業手順とか
作陶意識とかがもうちょっとシンプルになれば、もっと味わい深く
なるような気がしますね。

ちょっと辛口の、個人的見解ですが‥‥。

これからどのように変わっていくのかに、注意しましょう。
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by tano4sou | 2012-10-27 23:59 | 趣味のやきもの

「あかり」が他のものに見えた。


帰り際にふと視界に入ってきた焼き物。
「あれは、なんだろうなぁ~」と。

遠くからだったので、よく分からなかったのですが、近くに寄ってみて
ハッキリ分かりました。

星の形を抜かれたあかりが茶碗の上に乗っかってました。

こんな風に。

ご覧ください。

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遠くから見てると、なんか花の蕾のように見えたんですよね。
星の形を抜かれた部分が実とかになる部分で、それを支えるがく、
花べんといった感じでね。

当然のことですが、作者は、自分のイメージに合うあかりを作ろうとして、
ただ数多く作られたという事でした。

たまたま茶碗の上に置いただけでしたので、私の見かたにはびっくり
されてましたよね。

と同時に、「そういう風に見れないこともないなぁ~。」とも、反応されてました。


更に、「蕾のように見えてきたなら、形はもう少し細長いカタチがいいですねぇ~。」
とか「<命の誕生>というタイトルでもいいなぁ~。」などなど、思いつくまま
勝手にしゃべったんですよね。

その結果、作者の方もなんか新しい発想が出てきたみたいで、
話の腰を折ることなく面白がって聞いてくれました。


今回の事で実感したのは、他人の発想を一旦受け入れてみると、
また違ったアイデアや価値観が芽生えてくる事もあるんだなぁと
いうことです。

端から拒否、拒絶するんではなくて、一旦受け入れて咀嚼してみる、
と云うスタンスが大事なんですね。

この後、新しい発想に触発された新しい作品ができ上がってきますから、
それが楽しみです。
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by tano4sou | 2012-10-26 20:27 | 趣味のやきもの

「工芸」について思うこと。



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日本伝統工芸展を主催している「日本工芸会」は、工芸の大元締です。
昨日の木村知子さんも、れっきとした日本工芸会の正会員。
日本伝統工芸展に累計で4回入選しないとなれないものですから、
正会員は重みがあります。
全く縁のない私にとっては、感心するばかりですが‥‥。


ここで、ちょっと工芸についてお勉強。
ウィキペディアによると、「工芸」についてはこう書かれてあります。

「工芸(こうげい)とは、実用品に芸術的な意匠を施し、機能性と美術的な美しさを
融合させた工作物のこと。多くは、緻密な手作業によって製作される手工業品である。
あくまでも実用性を重視しており、鑑賞目的の芸術作品とは異なる。
ただし両者の境界は曖昧であり、人によっても解釈は異なる。」

と、なっています。

今度は「工芸」を英語で云うと、industrial art または handcrafts 。
また「工芸品」は 、craft products 或いは a craft object 。
さらに「伝統工芸」は、 traditional craft または traditional handcrafts 。
なんか、craft という言葉が、よく出てきますね。

それから、最近良く耳にする、“こじゃれたデザインの器”というようなイメージが
浮かんでくる「クラフト」。

「craft(=工芸)」と「クラフト」。
英訳すれば、クラフトとつながる工芸ですが、実情はかなり差があるようです。

実用品というのは同じですが、装飾を施したり美しさを追求したりする取り組みは、
かなりの差があるように思えますね。
それに、長年に渡って技術を習得したうえに緻密な手作業によって表現して
いくものですから、それを考えれば全く別物と云えそうです。

イメージ的には「クラフト」は、お手軽な感じがします。
日常生活により馴染んでいそうだし、誰にでも受けいられやすい
もののように感じます。

どちらが良い、悪い、と云うもんじゃありません。
好きか、嫌いかという程度の感覚でしょうか。


陶芸・焼き物には、工芸的な要素、クラフト的な要素の他にも、アート的、
美術的な要素もあります。
もっと細分化すれば、オブジェ、インスタレーションとか茶陶、日用食器とか、
これまたいろいろな括りがあります。

まさに表現の幅の広さが、陶芸・焼き物の特徴の一つと云えそうですね。

ちなみに、木村知子さんは伝統工芸が大好きなんですって。
当たり前と云えば当たり前ですが。
これからも、伝統工芸の分野で表現していかれるようですよ。
じっくり見守っていきましょう。
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by tano4sou | 2012-10-25 23:19 | 雑感

「 第59回日本伝統工芸展 」。



個展が終了された木村知子さんの工房を訪ねました。
個展での反響や伝統工芸展、最近の陶芸界の事などなど、お話をさせていただきました。
カッコつけて云えば「意見交換」というとこですが、まぁ世間話でしょうかねぇ~。

そこで、とてもきれいなハガキをいただきました。
「第59回日本伝統工芸展」で入選された 『染付洋蘭文皿』 が印刷されたハガキ。

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いつもの木村知子さんのテイストですが、素晴らしい出来上がりです。
写真で見る限りでは、洋蘭の花びらと葉とが立体的に見えるような感じがしますね。
なんか、奥行きを感じさせてくれる絵です。
そういったところが、人を引き付けて止まないんだろうなぁと思いましたね。

また、このハガキの写真撮影と印刷が、まぁ~見事。
「作品が良し、その上撮影・印刷も良し」という三方良しのハガキに仕上がってます。


この「第59回日本伝統工芸展」は、9月に開催した東京会場をスタートにして、
名古屋・京都・大阪・金沢・仙台・岡山・松江・高松・福岡・松山・広島を
巡回開催します。

これから一番近い開催は金沢会場ですが、お近くに巡回してきたら
是非お出かけになられたらいいと思いますよ。
やはり、良いものは見ておかないといけませんからね。

詳しくは、日本工芸会のホームページをご覧くださいませ。

日本工芸会
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by tano4sou | 2012-10-24 23:56 | インフォメーション

撥水剤もいろいろと、使い用があるんですね。


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魚の骨を描いた長方皿(色違い)ですが、これは作品ではないんです。
ある陶芸家さんが陶芸材料のサンプルとして作ったモノです。
厳密に云えば、撥水剤のテストとしてつくったモノらしいですね。


撥水剤と云えば、高台の底などに塗られて釉薬が着かないようにする為に、
良く使われますよね。
また、釉薬を塗り分ける際にも使われたりします。

撥水剤の他にも、陶画のりやロウなどで同じ効果を出そうとすることもあります。


今回の長方皿では、地色の部分と骨の部分との間で色を変えていますから、
撥水剤等を用いて、塗り分けをしてるんだろうと考えられますよね。

でも、テストと云うぐらいですから違うんですよ。

この長方皿では、まず骨の部分にあたる釉薬に撥水剤を入れて、
実際に骨の部分を描きます。
そしてその後、地色にあたる釉薬にも別の種類の撥水剤を入れて、
地色の釉薬を長方皿に杓掛けをします。

すると、“あらっ、不思議”それぞれの釉薬が弾いて、写真のように、
色の掛分けができているという訳です。

実際にそうなるのかどうかを、テストしたモノだったんですね、この長方皿は。


“撥水剤でこんな使い方ができるの?”って不思議に思われるでしょうが、
それは無理もありませんね。

この撥水剤は、こういう効果を発揮する特殊な撥水剤なんで、一般的な撥水剤では、
こうはいかないみたいですよ。


しかし色んな商品がでてきますよねぇ~。
この撥水剤があれば、メッチャ表現の幅が拡がりますね。

ちょっと使いかたは面倒臭そうですけど、使いようによっては、
面白い表現ができそうですよ。

昔の人が知ったら、羨ましがるんじゃないですかね。
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by tano4sou | 2012-10-23 23:45 | 道具・材料は大事

倉敷の友より、「佐藤定展」の案内、届く。


差出人無しの封筒が届きました。
筆跡からみて、倉敷市の〇〇さんじゃないかなと推測。
開けてみたら、やっぱりそうでした。

封筒の中に入っていたモノは、このリーフレットとハガキ。

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行動美術協会会員の「佐藤定」さんの展覧会の案内でした。

〇〇さんがこの展覧会を企画した人の知り合いという縁で、この度、
リーフレットなどを送ってくれたようですね。

今年の春先には、私が関わったイベントに来ていただいた経緯もありますので、
時間を作って訪れることにしましょう。


ところで、リーフレットやハガキに載せられているこの絵、迫力ありそうですねぇ~。

『備中神楽 (1977年)と云うタイトル。
まだ実際には見ていないので断言はできませんけども、案内文を読むと、
画号も大きいようで迫力がありそうに感じられます。

昨日のブログじゃないですけど、“魂が揺さぶられる”作品かもしれないですね。
これは期待できそうです。


また、リーフレット・はがきのデザインがイイですね。

最近、イメージ先行の訳のわからないリーフレット等が多いんですが、
この展覧会のものは、分かりやすい。

それに、内容、レイアウトの仕上がりが良いので、“行ってみたいなぁ~”と
思わせてくれますね。

是非、倉敷市にお住まいの方は、いや倉敷市以外の方も
見に行ってくださいませ。


『 佐藤 定 展 』 (柚木平吉コレクション)
2012.11月1日(木)~11月6日(火)
午前9時~午後5時
玉島市民交流センター ( 倉敷市玉島阿賀崎1-10-1 / TEL086-526-1400 )
観覧無料
[お問合せ] 柚木平吉 / TEL 090-1181-1128
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by tano4sou | 2012-10-22 23:15 | インフォメーション