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枡枡、ガンバッテます!。


今朝、ネットでニュースを見ていたら、面白い記事を見つけました。
朝日新聞デジタルの2月12日の記事です。
( ※ 枡 ニュ-ヨーク 朝日新聞デジタル で検索してみてください。)

それは、“ 高級服飾ブランド「ポール・スミス」の米国ニューヨークの店で、
赤、黄、緑などシャープなデザインで塗った8勺と、直方体のひょろ長いとっくりの
「升(ます)」が、置物や小物入れの「おしゃれ雑貨」として人気だと。 ”

この枡を作ったのは、岐阜県大垣市にある「大橋量器」という会社。

その「大橋量器」が、昨年、「ニューヨーク国際ギフトフェア」に出展し、現地の人々に
人気を博して、「ポール・スミス」から受注した、ということでした。


最初の印象は、「へぇ~~」でしたが、すぐ「頑張ってるなぁ~」と変わりましたね。

我々が愛する陶磁器も、御多分に洩れず需要が頭打ち傾向です。
“せともの”と呼ばれる製陶所でつくられる陶磁器や陶芸家が作られる一品モノの
陶磁器も一部を除けば、停滞というよりハッキリ減少している状況ですね。

なので、素直にそう思ったんですね。


やはり、ニューヨークの展覧会へ出展したこと、従来にないデザインを考えたこと
などが今回のような扉を開けたんだと思います。

「売れない、売れない」と嘆いているばかりでは、前に進めないんですね。

やはり、よく云われることですが、「行動しないと何も始まらない。」と。


最後に、五角枡とか三角枡とか灯しますなど、面白いデザインの枡がいっぱいの、
「大橋量器」さんのアドレスを記しておきます。

「大橋量器」  http://www.masukoubou.jp/freepage_4_1.html
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by tano4sou | 2013-02-12 23:58 | インフォメーション

たまには“練習”を、取り入れてみよう。


最近、陶芸仲間と話している時に、無意識に出てきたことがあります。

「いつも作品を完成させようとせずに、たまには失敗してもいいから、
思い切ったことをやってみましょうよ。」


陶芸をするからには、誰しも「イイ作品」を作りたいと思うモノです。

で、陶芸教室とか公民館活動とかスケジュールが決められた中で行うので、
どうしても、「失敗はしたくない!」という気持ちが働きますから、スポーツで
云うところの“試合”みたいな感覚で、最後まで作陶されます。

それは決して悪いことではなくて、必要なことなんですけどね、
なかなか“殻を破って”という点においては、弱いかなと思います。


先日お聞きしたある方の、信楽への陶芸研修旅行での話はとても
興味深いモノでした。
それは、信楽の陶芸体験をさせてくれる工房での話です。

陶芸体験ですから、時間に制約があるわけですよね。

その限られた中で、「さぁ何を作ろうか?」というところから始まって、
日頃は細かい装飾などを施される方ですが、如何せん時間がないので、
じっくり考えずに、感性の赴くまま作陶されました。

で、どうにか細長い掛花ができたそうです。

出来上がりをご覧になられて、「結構面白い作品に仕上がった」と
おっしゃられていました。


終わりの時間が決まってて作陶するというのは、ある意味では、
“練習”に、近い感覚ですよね。

いつもと違う訳ですから。
錘をつけてるのと同じように、「負荷」をあたえてる訳ですからね。

ですからね、わざと「負荷」をあたえて作陶をしたらいいと思うんですよ。

例えば、先ほどの話のように、“時間を区切って作陶してみる”、
“削る時などの手数を少なくしてみる”、“いつもは写真や本を見て作っていたら
数十分か数時間頭に叩き込んで、作る時には何も見ずに一気に作ってしまう”
などなど、考えればいくらでも出せるはずでしょうからね。

仮に失敗しても、上手くいかなくてもいいんですよ。

なぜなら、“練習”だから。

それにそれは「失敗」ではなくて、ひとつの経験。
その方の「財産」でもあります。

こういう地道なチャレンジが、いずれ活きてくると思いますね。

「新しい自分に出会える」かもしれないし、または「より上のステージに
引き上げてくれる」かもしれないです。



※この画像は、手造りの霧吹き。上記の文章とは、関係ありません。
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by tano4sou | 2013-02-10 19:16 | 雑感

織部釉による、ドロッピング・スクエアープレート。


このプレートは、いつもはアバンギャルドな作品をよく作られる
“ クレイスタジオ・ゲン ” の三宅玄祐さんの作です。

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オリベ釉を散らした、“スクエアプレート”。
簡単に云っちゃえば、“角皿”ですね。

白いキャンバスに緑色の釉を水滴のように、散らしているだけの、
至ってシンプルなデザイン。

丸い水玉ではなくて、水面にパァーッと拡がる水滴。

その水滴が締まった感じを与えてくれますね。


でも、こういうことを案外発想できないんですよね。

見てしまえば、“あぁ、簡単だ!”“直ぐできるわ!”とか思っちゃうんでしょうけど、
最初に思いつくのは、なかなかどうしてどうして‥‥。


三宅さんは作陶前から、水滴の“ドット”のイメージがあったようです。

そういうところに、無類のセンスを感じてしまいますね。
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by tano4sou | 2013-02-09 22:55 | 出会った作家作品

ラフさ加減がイイ感じを出してる、鉢・皿。


昨日の、“picasso” モドキのお皿を作られた方が、持ってられてました。

陶芸家さんの個展にて購入されたモノと、お聞きしたんですが、どなたの作品かは
はっきりご存じではなかったようでした。

それでも、購入されたわけですから、なにかしらひかれる部分が
あったんでしょうね。

その作品はこちら。

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白とこげ茶の色合い、マーブルっぽい模様など、落ち着いた感じです。

鉢ともお皿とも、どちらでもいけそうですね。

周囲の輪郭に見られるように、カタチは手作りの雰囲気がそのまま出ている
ようだし、全体のベースやラインの模様などを、きっちり作り込まずに、
できるだけ自然な感じを出しているように思えます。

そのラフな感じが、いい雰囲気ですよね。
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by tano4sou | 2013-02-08 22:27 | 出会った作家作品

“ picasso ” モドキ。



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ジャーン。
「何だこれは!」って、思わず唸っちゃいましたよね。

こういうモノって、細かい解説は要らないです。

“顔”っぽい雰囲気を感じれば、何となく察しはつきますね。


聞いたところでは、やっぱり、あの方を真似て、“picasso”モドキを、
作ってみたそうですよ。

いつも「真似は良くない。コピーは良くない。」と発信していますが、このように、
最初から楽しむ為だけに、真似して作ってる場合は、ある意味、オーケー
なんじゃないでしょうか。

どこかの公募展に出したり、陶芸クラブの発表会に出したりするのが目的ではない、
あくまで、作品の雰囲気を自分自身で味わってみようということですからね。


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この作品全体を見ると、やはりその方の“色”が、十二分に出てますよ。

上手いかどうかといったモノサシは一旦脇に置いといて、
“思いっきり楽しむ”というのも、たまには、イイよね。

「新たな自分が見える」 かもね。
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by tano4sou | 2013-02-07 20:46 | 趣味のやきもの

ちょっと “クール” な、バラ寿司。桶付き。


今日の午前中に訪問したお宅での事。

“お昼ご飯に!”ということで、バラ寿司を持って来られた方がいらっしゃいました。

これですよ、これ。

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色鮮やかな、バラ寿司ですよね。

聞いたところでは、ざっと三升分くらいの量のお寿司のようでした。

きっかけは、昨日、蟹をいただいて一人では食べきれないということで,
バラ寿司を作られたんだとか。
それに、陶芸で今日みんなが集まるだろうから、ということもあったようです。

とはいえ、三升ってなかなかできる量じゃないですよね。
(私は料理をしないのでよく分からないんですけど‥‥。)

ホント、スゴイことで、頭が下がりますね。


それで先ほどの写真のお寿司に、一緒に持ってきた「穴子」を散りばめて、
最終の出来上がりとなりました。

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皆さんとともに、私もお相伴に与かって、美味しくいただきました。
ごちそうさまでしたぁ~。


で、お寿司の味とは別に、もう一つ気にいったのが、この寿司桶ですね。

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普通は、丸い桶が多いと思いますけど、これは四角なんですよ。

周囲は底にいくにしたがって窄められていて、云ってみれば、四角錘を途中で
ちょん切ッたような形。
(こんな説明で分かっていただけましたでしょうかねぇ~)。

焼き物を色々見ていくとどうしても、丸いモノとか楕円のモノとかを目にする機会が
多いので、こういう「四角=スクエア」の形は新鮮で、魅力的ですよね。

やっぱ、器というのは、“盛られてナンボ!”ですね。

使ってる時が、一番輝いてるぅ~~ 。
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by tano4sou | 2013-02-06 20:49 | 盛り付け

干支 「巳」 の香合。


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陶芸家の古堅幸雄さんがご贔屓筋に毎年初めに配られている
2013年の干支「巳」の香合です。

白磁器にヘビのような模様を施し、アクセントに赤色をつけて、
締まった感じの香合にされています。


干支の香合ですから、ヘビをモチーフにデザインされたと思うのは自然な考え
なんですが、でも実際はそうではなかったようです。

桐箱に同封されていた栞には、次のように書かれてありました。


干支 香合 福字 巳
「福」の字は、「王義之」の書を参考にデザインしました。
古来、「白蛇」は日本各地で縁起のいい動物として信仰の対象にされ、
山口県岩国市の「白蛇」は、国の天然記念物に指定されています。



元々は、「福」という文字で、その文字とヘビとを融合させて、
写真のように仕上げられたんですね。


しかし、毎年このような香合をいただけるというのは、羨ましいですよね。

こういった作品を揃えて並べたら、きっと、イイ感じなんでしょうね。
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by tano4sou | 2013-02-05 21:38 | 出会った作家作品

猪熊玄一郎が、やってきたッー!。


今日数十年来の友達からハガキが届きました。
「寒中お見舞い申し上げます。」というハガキです。

今の時期に「寒中お見舞い」のはがきが届くというのは、察しのいい方なら
お分かりですよね。

残念なことですが昨年ご不幸があり、年始のお祝いを控えなければ成らなかった
という事情のために、今日の「寒中見舞い」となった訳です。
多分、そうじゃないかなとね。

こちらは、そこまで事情を把握してなくて、他の方々と同じように年賀状を送って
しまって、返ってご迷惑をおかけしてしまった感じですけどもね。

それでいただいた葉書きがステキだったので、紹介します。

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要は絵葉書なんですね。

だれの絵なのかなと、よぉ~く見回したら、片隅に書いてありました。
「題名不明 1987 Title Unknown Genichiro Inokuma 」 とね。

香川県丸亀市にある「猪熊弦一郎美術館」の、あの猪熊弦一郎さんじゃないですか。

「寒中見舞い」に猪熊弦一郎の葉書きとは、ちょっとシャレてますよね。


タイトルに「題名不明」とあるように、どこか掴みどころのない感じの絵ですが、
なぜか興味をそそられる感じがしますよね。

なんか、オモシロイ。
で、何回も見返しました。

たった一枚の絵葉書きでしたが、なんか“イイ”気分になれましたよね。
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by tano4sou | 2013-02-04 21:11 | 作陶のアイデア・ヒント

焼成見本があると、やっぱりイイッ!。


陶芸を始めて間もない時には、粘土の事や釉薬のこと、
当然のことながらよく分からないものです。

「焼く」という行為を経る焼き物では、元の粘土や釉薬が変化して
出来上がるものなので、理解しずらいところはありますよね。

そういう時に、役に立つのが焼成見本です。

窯の炎の流れや詰め方、釉薬の濃度や掛け方などなど様々な条件により、
必ずその色になるとは限らないものの、おおよその色味を知ったり、傾向を
知る上では、大変役立つものです。

中には、釉薬などの焼成見本を用意していたりする陶芸教室もありますが、
置いてあるところは少なくて、なかなか見かけませんよね。


そういう焼成見本ですが、ちょっと変わった釉薬の焼成見本があったので、
例のごとく写真に撮りました。

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貫入の入ってる釉薬で、しかも、色違いで展開しています。

この釉薬を掛けて焼きあげたら、とっても目立ちそうですね。

最初はそのままキレイに出して、その後は全てを出さずに、昔の洛中洛外図の雲
みたいに、別の釉薬を所々に二重掛けにして、一部分しか見せないようにすると
云うのも、良いんじゃないかなと、個人的にはひそかに思っていますが‥‥。

それに、超接写でも撮ってみました。

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やはりアップにすると、よく分かりますね。

カタログなんかとは違って、質感が感じられますし、平面的ではなくて
立体的というか、奥行きがあるというか、印象が全く違ってきますね。


人にプレゼントするとか成形がスゴクうまくいったとか、“ここぞッ”という時には、
テストピース(焼成見本)を作って確認された方がいいと思いますね。

同じ名前の釉薬であっても(粘土でも同じ)、メーカーが違えば、
焼き上がりは全く違うモノになりますから。

面倒でも焼成見本を作ってみることは、意味があることでもありますし、
為にもなりますよね。
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by tano4sou | 2013-02-03 23:29 | 道具・材料は大事

まさに、「何だこれは!」ですね。


この作品を見て、皆さんはどう感じられたでしょうか?。

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率直なところ、私も初めてみて、「何、コレ?」って思いました。

直径は50センチ弱、高さも35センチ弱あるビッグサイズで、
割れ目も、模様のうちという感じの焼き物。
ちゃんと蓋もはずせます。

しかし、お皿とかカップとか花器などのように、用途がはっきりしてる
モノではなさそうですね。

一応、モノを入れることはできるようですが、用途としてより、
一種の“表現”として作られたんじゃないかなと思っています。


でもかといって、作品が“ダメだ”とは、全く思わないです。
かえって、「面白いなぁ~。」と思っているぐらいで。

この方が作られる作品を見ると、いつも「生きている・生」ということを
スゴク感じさせてくれるんですね。

今回の作品でも、ある方は「カエルみたいじゃなぁ~」と云われたように、
なんか、生きもののように思えるんですよ。

どこか愛嬌があって、微笑ましくなるんですね。

それでも、「カエル」というのも、角度によっては見えなくはないです。

例えばこんな角度だと、そう思えるかもしれないです。

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作者の方は、脚の部分が「今一歩しっくりこなかった」ようで、全体のバランスが
良くない、との感想をお持ちでしたし、「カエル」をイメ―ジして作られたのかは、
定かではありません。

様々な感じ方をされると云うのは、それはそれで魅力的なことですけどね。


忘れてましたが、この焼き物を作られたのは、陶芸家の香西三樹さんです。

いつも面白い作品を作り続けられますよねぇ~。
実に、楽しいですね。
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by tano4sou | 2013-02-02 20:25 | 出会った作家作品